思い出の場所

今更思い出して書くのも変かなと思いつつ書きますが、先日東京に帰省したときに、第2新卒で転職した会社のあった場所(千駄ヶ谷)に立ち寄りました。私にとっては本当に思い出の場所なのです。新卒で就職した会社は一年足らずで辞めたため、第2新卒というよりむしろ新卒に近かったためか、この会社のことは全てが新鮮に見えました。

システムエンジニアの部署に所属したのですが、何とそこが10人皆男性社員で女性社員が私1人という形で、見方によっては羨ましくみえましたが、可哀相と言う人が何故か多かったです(笑)というのもみな若い男性社員ではなく30代以上で殆どが既婚者でした。しかもそれぞれ良い意味でも悪い意味でも個性的だったのいうのが理由ですが。1つ質問すると100答えが返ってくるほどお話好きなAさん、本人同士でメールでの喧嘩をすりゃあいいのに何故かccでグループ全員にメールをして喧嘩をしているBさん(というか直接会って話し合えば事は簡単に済むのに、まあそううまくできないからメールしているというのもある)、、、など。今考えると面白かったなぁと思います。

でも私が一番苦労したのは、お昼のとき。
最初ここのグループの人たちと慣れようと自分なりに頑張ってまして、お昼も一緒に行きました。しかもここのグループは皆一緒に揃って食べに行くのです。誰かがお昼になると動物園の動物のように一緒に食べにいくよね〜、っと言ってましたがまさにその通りだったかもしれません。そしてみんな食べるのが早い!私は食べるのが遅いほうなのと、よく噛み締めて食を味わいたいほうなので、これはだんだん苦痛になってきました。結局後で他のグループの女性社員の人たちとお昼を食べに行くようになったので、この苦痛はなくなりましたが。

あの時からもう10年くらい経つので、お昼を共にしたあのレストランや定食屋さんはまだ残っているかな、と思ってぶらぶらと歩いてみると全てのお店がまだありました。何にも変わっていなくてほっとしました。

故郷とか自分の思い出の場所が変わっていないことは良いなと思います。何もかも変わってしまうとその思い出が消されたような感じがして寂しくなるからです。